妊婦さんは赤ちゃんや子宮に血液を送るために血液の量が妊娠前に比べて約40〜50%増えます。
新陳代謝もよくなるので、妊娠中は普段以上にしっかりと水分補給することが大切です。
妊娠中は1日2リットル以上必要になりますので積極的に摂っていきましょう。
それでは妊婦さんにはどんな飲みものがお勧めでしょうか?
ノンカフェインで日常使いに優れているのが「麦茶」です。
麦茶のパッケージなどに六条大麦と表記されているのを見たことがある人もいるとお思いますが、これはつまり「大麦」のことです。
大麦はイネ科に属する植物です。
大麦にはグルテンが含まれておらず、麦茶、ビール・焼酎・みそ・しょうゆ等の発酵食品に利用されています。
(※グルテンとはタンパク質の一種でアレルギー症状が出る場合があります。詳しくはグルテンフリーなどで検索。)
また「カテキン・タンニンを含んでいない」というのも大きな理由です。
飲んではダメとは言わないけれどカフェイン、タンニンを含んでいる飲み物として緑茶、抹茶、烏龍茶などがあります。
カテキンにはビタミンB群の「葉酸」の働きを阻害する作用があると言われています。
タンニンは鉄とくっつきやすい性質を持っているので、摂りすぎると鉄の吸収を抑えてしまい可能性があります。
麦茶は体を冷やす作用があるので、冷えが気になる人は、常温または温めて飲むようにしましょう。
※また水道水を使う人は「水出し」ではなく、沸騰させて麦茶パックを入れる「煮出し」をして作るようにしましょう。
その他、たんぽぽ茶、ジンジャー、ハーブティーの「ルイボスティー」「ローズヒップティー」なども飲むことができます。
ですがハーブティーならなんでも飲んでもよいわけではなく、アンゼリカ、サフラワー、シナモン、ジュニパー、セージ、タイム、ハトムギ、フィーバーフュー、リコリス、カモミール、ジャスミン、セントジョーンズワートなど、中には、子宮を収縮させる作用など妊娠中は飲むのを控えたほうがよいものもあるので、気になる方は専門医に相談すると安心できます。
「水道水」は大丈夫?という疑問を持つママもいるかもしれませんが、水道法にっても厳しい管理のもと一般家庭に届くので基本的には問題ありません。
ですが水道水の塩素の味が匂いが苦手という方もいると思います。
その場合は水道水を10分以上沸騰させてから飲むと良いです。
「ミネラルウォーターや天然水」には基本的に塩素が含まれていません。ろ過・殺菌・加熱処理は食品衛生法の基準を満たす形で行われていて、こちらも安心して飲むことが出来ます。
硬水、軟水となありますがどちらが絶対よいということはなく、どちらも安心して飲むことが出来ます。
水道水、ミネラルウォーター共にどちらにも特徴・メリットがあります。
今は水を買うのが当たり前になり、妊娠や出産を機にウォーターサーバーを契約する家庭も多いと思います。
妊婦さん用と謳っている水もあるようですが基本的にはどの水も大丈夫です。
一般的にいう緑茶には煎茶、玉露、抹茶、番茶、玄米茶、ほうじ茶が含まれます。
そして緑茶にはカフェインが含まれています。
例えば煎茶には100mlあたり20mgのカフェインが含まれています。
玉露には100mlあたり160mgのカフェインが含まれており、コーヒーよりもカフェイン量が多いです(カフェイン量は茶葉の量や抽出方法によって異なる)。
カフェイン摂りすぎは赤ちゃんに先天性異常のリスクを高めると言われており、特に胎盤を作っている妊娠初期は注意が必要です。
ですが一杯も飲んではいけないということではないので、ストレスを溜めないようにうまく息抜きをしながらマタニティライフを楽しみましょう。